英語を勉強したい！という皆さまにNHKラジオ英語は超お勧めです。そのクオリティーはいろんな番組を小5から30年以上聞き続けているShinが保証致します。最近のNHK出版さんの発表により、2023年度の番組ラインナップの全容が見えてきましたので、ご紹介します！
2023年度のNHKラジオ講座のラインナップが発表されました。2022年度の番組は全て継続、「中高生の基礎英語 in English」と「中学生の基礎英語レベル２」の講師が変更になります。すべての番組が新作となりますので、どのような内容になるのか、いまわかる範囲で2回に分けて、番組別に速報していきたいと思います。
初回はNHKラジオ伝統の「基礎英語」シリーズの4番組です。それ以外の番組を取り上げた後編はコチラ。
また書店では今「NHK出版 英語学習ガイド2023年春」という冊子が無料で配布されています。是非お手に取ってみてくださいね。
目次
『小学生の基礎英語』～全国の小学生による小学生のための基礎英語
対象・レベル
- 小学校高学年向け。
- CEFRレベル：A0（ごく簡単な表現を聞き取れて、基本的な語句で自分の気持ちなどを伝えられる）→本来のCEFRレベルにはない一番下のレベルでNHKが独自に付け加えたものです。
- 英検（各種公表資料を基にしたイマココ英語による判定、以下同）：未取得から3級程度まで
講師
講師は居村啓子先生。拓殖大学外国学部准教授でいらっしゃいます。応用言語学、早期英語教育を専門とされています。「子どもがチャンク（かたまり）で習得した英語表現がその後どのように分解されるか」を研究テーマとされています。まさにこの番組のコンセプト通りですね！
番組の概要
この番組の特徴は、「チャンク」を活用した英語学習。チャンクとはthank you のように「2つ以上の単語がくっついて、1つの意味を表すもの」です。
子供はまずチャンクを丸暗記して、そこから単語を入れ替えて多様な表現を学んでいくという学習過程を踏まえて、マンガで描かれたスキットを楽しみながらチャンクを覚えていくというコンセプトの番組になっています。
公式お試しサイトを見ると4月号は"I'm Henry"や"I did it"のような、短くて覚えやすいチャンクが紹介されていますね。
2022年度はお笑い芸人のサンシャイン池崎さんが出演し、番組を盛り上げてくださいましたが、2023度はどうなるでしょうか？
公式サイトでチェック
- 『小学生の基礎英語』のNHK公式お試しサイトはこちらです！
- 2022年度の放送をお聞きになりたい方は、こちらの「おうちで英語学習2022」サイトでどうぞ。過去2か月分の放送がアーカイブされていますよ。
- テキストは毎月14日頃発売です。
『中学生の基礎英語レベル１』～はじめての人も、英語の4技能を身につけられる！
対象・レベル
- 中学１年から
- CEFRレベル：A1（日常生活での基本的な表現を理解し、ごく簡単なやりとりができる）
- 英検：3級～準2級
講師
講師は本田敏幸先生。千代田区九段中等教育学校・都留文科大学講師でいらっしゃいます。1959年生まれ。教師としてご活躍されるのみならず、教員研修プログラムや研究会の運営・講師等を多数行っており、下記のような書籍も出版されています。また、平成１９年度には文部科学大臣優秀教員表彰を受けられたそうです。研究者ではない純粋な教育者としてNHK語学番組の講師をされるって、すごいことではないでしょうか！
番組の概要
英語を初めて学ぶ方向けに日常会話でよく使われる文法や表現を学んでいきます。会話の練習の時間も取られており、読む・書く・聞く・話すの４技能の基礎を着実に学ぶことができます。
下記はNHK出版のサイトで公開されている2023年4月号のはテキストの表紙ですが（イメージカラーは赤）、このテキストにも見えるように、最初は自己紹介（I'm Fiona）のように基本中の基本から始まりますので、中学生1年生はもちろん、徹底的に英語を学び直したい大人にも最適です。
この番組、個性の際立ったキャラが展開する楽しいストーリーに定評があります。2022年度は「湖子」（Koko）というカッパの女の子が主人公でしたが、以下、テキストの表紙を見る限り、猫のような耳のある女の子（これがFiona）が中心にいます。イラストも可愛くて、楽しめそうですね。
テキストをチェック
- テキストは毎月14日頃の発売です！
『中学生の基礎英語レベル2』～自分の気持ちや考えを、英語で的確に表現しよう！
対象・レベル
- 中学２年～３年
- CEFRレベル：A1（日常生活での基本的な表現を理解し、ごく簡単なやりとりができる）-A2（日常生活での身近な事柄について、簡単なやり取りができる）
- 英検：3級、準2級、2級相当
講師
講師は松本茂先生。東京国際大学教授で、基礎英語シリーズ全体の監修もされており、NHK英語番組の多数の番組でこれまで講師を務められている重鎮です。松本先生自らが再び講師になられるということで、期待も膨らみます。
番組の概要
レベル１と同様、1年間かけて楽しい物語が展開されていきます。登場人物たちの日常が週ごとに完結するストーリーになっていますが、自然な会話の中に重要な文のパターンが散りばめられています。
これを学び・話す練習をすることで英語力をしっかり身につけていくコンセプトになっています。因みにテキストのイメージカラーはグリーンです。
テキストをチェック
- テキストは毎月14日頃の発売となります。
『中高生の基礎英語 in English』～オールイングリッシュで学ぶ、実践的講座！
対象・レベル
- 中３・高校生に最適
- CEFRレベル：A2（日常生活での身近な事柄について、簡単なやり取りができる）-B1（社会生活での身近な話題について理解し、自分の意思とその理由を簡単に説明できる）
- 英検：準2級、2級、準1級相当
講師
講師は番組開始から2年間受け持っていた百瀬美帆先生からバトンタッチして、ゲーリー・スコット・ファイン先生になります。米オレゴン州出身。1995年から日本在住で、現在は東海大学教授を務められています。
NHKの語学番組でのご経験も豊富で、下記ご著書の著者紹介では『NHK Eテレ「ニュースで英会話」出演、「リトル・チャロ2」「同4」「プレキソ英語」監修。NHK教育テレビ・DVD「新3か月トピック英会話 英単語ネットワーク めざせ10,000語! 1」「同2」「同3」執筆・出演。NHKラジオ「英会話入門」「英会話上級」執筆・監修。』という経歴が記載されています。
番組の概要
2020年度に始まった、ダイアログもその解説もすべて英語で放送されるオールイングリッシュ番組。文科省の新学習指導要領では中学・高校の英語授業を外国語で行うことを基本としてます。このトレンドにも沿った意欲的な番組です。
2020年度は鈴木福さん、21年度は仲吉玲亜さんが生徒役を務められています。生徒役が時に間違えながらも英語を積極的に使う様子に習って、リスナーも自然に英語を話すことにトライできます。
使われている単語やフレーズは中学生レベルが中心ですが、ネイティブの日常会話も結局はそんなシンプルな語彙の組み合わせがほとんど。一通り英語の基礎はわかったけど、全然話せない・聞き取れないという方の次の一歩にお勧めな番組です。
テキストをチェック
- テキストは毎月14日頃の発売です！
終わりに
さて、第1回は基礎英語シリーズ4番組を取り上げました。2023年度4月号発売まで1か月を切りましたが、聞きたい番組を探すうえでも、聞き方を選ぶうえでも、2022年度の番組をトライアル的に聴いてみることがおススメです。
聞き方はラジオに限らず豊富に用意されていますので、下記の記事を参考にしてくださいね！