Mother Gooseの代表曲ともいえるほどの曲ですね。卵の形をした怪しいイラストが定番です。
卵が壊れて、戻らないという悲しい話に見えますが、まったく絶望感がなく、滑稽さが漂う不思議な歌ですね。
目次
まずは聴いてみよう
ウクレレ歌唱も見てみよう
歌詞をチェックしよう
Humpty Dumpty sat on a wall,
Humpty Dumpty had a great fall.
All the king's horses and all the king's men.
Couldn't put Humpty together again.
ハンプティ・ダンプティ、塀の上に座ってた、
ハンプティ・ダンプティ、派手に落っこちた。
王様の馬みんなでも、王様の家来みんなでも、
パンプティをもとに戻せなかった。
音読してみよう
朗読を聞いて、あとを追いかけるように(シャドーイングと言います)、音読してみましょう。
語句解説
- wall:塀(へい)。
平面としての「壁」という意味で使うことが多いですが、ここでは立体的な物体としての壁なので、日本語では塀といったほうが近いですね。ちなみに、万里の長城は"Great wall of China"といいます。
- man:部下、家来
- put…together:…を組み立てる、まとめる。(例)I put together jigsaw puzzle.
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マザーグース深読み探検隊
まず1行目。Humpty Dumpty sat on a wall. Humpty Dumptyって誰だよ!なんで座っているの?と突っ込みどころ満載です。
2行目。Humpty Dumpty had a great fall. はい、案の定落ちました。しかもgreatですから、相当に高いところから落ちたのでしょう。バランスを崩して落ちたのか、自らの意思で飛び降りたのか、はたまた何者かに押されて不意に落とされたのか。マザーグース界、最大のミステリーと言われているとかいないとか。
3行目。All the king's horses and all the kings' men. なんと突然、王が登場。つまりHumpty氏は王国にとって重要な人物(生物)だったという証です。VIPの一大事に、たくさんの家来が馬に乗って駆け付けたのでしょう。
4行目。Couldn't put Humpty together again. はい、この部分、要注目です。元に戻せなかった、と言ってますが、ここまでの詩の中では、落ちた結果は何も語られていません。塀から落ちた→元に戻せなかったというごく限られた言葉から、Humptyの身に起きたエグイ出来事を想像させる手法です。書いてないからこそ、想像を掻き立てる何とも巧みなレトリック!
しかしヒントはありません。put togetherという表現を使っているわけなので、Humptyは意識を失ったとか、怪我をしたとかではなく、バラバラになったものと推察されます。人間的なバラバラ死体ではなく、ミスターポテトヘッドの部品的なバラバラであることを祈るばかりです。想像するに駆け付けたのが外科医ではなく、医師資格もなさそうな家来と馬で、人海戦術感が漂うので、たぶん後者なのでしょう。
しかし、戻せなかったというのは、部品の数がものすごく、集めきれなかったのでしょうか。あるいは、モノとして戻しても、生命が戻らなかったということなのでしょうか。そして、戻らなったHumptyはその後どうなったのか。
かき集めた部品が王様のところに運ばれ、埋葬されたのでしょうか。
その場に放置され、翌朝になるとまた不思議な力で元に戻って、学習能力もなく、落下を繰り返しているのでしょうか。
あるいは部品ごとに別のキャラが生まれていたとか、これまた想像が掻き立てられます。