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歌詞をチェックしよう
Tom, Tom, the piper’s son,
Stole a pig and away did run.
The pig was eat, and Tom was beat,
And Tom went roaring down the street.
トム、トム、笛吹の息子
ブタを盗んで逃げていった
ブタは食べられトムはぶたれて
そしてトムはわめきながら通りを歩いて行った
音読してみよう
Emma(イギリス英語・女性)
Brian(イギリス英語・男性)
協力:音読さん
語句解説
- piper :笛吹き
- away did run :(Tom) ran awayというところをawayを強調のために前に出したのでranがdid とrunに分解されます。
- The pig was eat and Tom was beat: 正しくはeat→ eatenだけど、beat(これはbeatenでもbeatでもどちらもOK)リズムを重視してeatを使っています。
- Tom went roaring:roarはわめく。ingが付くと、「~しながら」という意味になるので、「トムはわめきながら行った」ということになります。
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マザーグース深読み探検隊
Tom君、ブタを盗んで、食べるなんて、よほどお腹が減っていたのでしょうか。パンを盗むとか、ソーセージを盗むとかなら、ある意味簡単ですが、ブタを丸ごと盗むとは大胆です。
しかも、冷蔵庫もない時代、いくら何でもブタ一頭を一人では食べきれないので、共犯者がいるはずです。
容易に想像がつくのは、、Tomのおやじ、笛吹/piperではないでしょうか。
Tom was beatという箇所で、誰がTomに手を挙げたのか、と疑問に思っていましたが、父親が共犯者なら、父親のわけはなく、ブタ農場主かもしれないですね。
しかし、stole a pigの次の一行でThe pig was eatまで行ってしまうという素早い展開、なんとも可笑しいですね。実はこの個所、ブタは食べられたという、受け身表現になっているので、誰が食べたかは描かれていないのです。だとすると、Tomがブタを盗んで、父親がそれを売りつけてお金儲けしようとした可能性も浮上します。
Tom went roaring down the street.でroaringしている内容は、ぶたれたことではなく、犯罪の片棒を担がせた父親への恨みつらみかもしれませんね。そして、歩いて行った先には、その父親が待っているのかも…