こんにちは。イマココ英語事務局のShinです。
ラジオ英会話は教材として素晴らしすぎて、番組やテキストで紹介されないポイントがたくさんあります。それらが埋もれないようにキラリと光る学びを深掘りしてます。
普段、Xでもそうした深掘りを呟いていますが、ツイートでは紹介しきれない気づきも記載しています。
この素晴らしい番組の学びを2倍、3倍の高めていただくことにご活用ください!
下記で紹介するダイアログの英文と和訳は特段説明ない限りは、ラジオ英会話のテキストからの引用となります。
語源調査の強い味方はこちら!
Lesson146_11/13(月)
How's the job hunting going? (Dad)
仕事探しはどんな調子かな?
job huntingは仕事探し、就職活動の意味です。就職する側、言い変えれば雇用される側に立った表現ですが、逆に雇用主の立場にたって、採用活動というときは、
recruiting/recruitmentと言いますね。
A part-time job at a resort? (Dad)
リゾート地でのアルバイトかい?
a part-time job at a resort?
日本語でいう「アルバイト」はドイツ語arbeit(労働)に由来する和製の言葉。英語ならpart-time jobになります。part-timeというのは、一日のうち部分的な時間のみ働く、という意味合いですね。
因みに、日本では「アルバイト」と「パート」が使い分けられますが、法律的には区別は無く、働き手が学生なら、アルバイト、それ以外ならパート、という慣習的な使い分けのようですね。
ところで、派遣社員は英語でどのように表現するでしょうか。
a temporary worker や略してa temp
と言われますね。これは、期間を定めない社員に対して、一定の期間に限って雇用されていることを指して、temporary(一時的な)と言っているわけですね。
part-timeとtemporary、両方とも時間に関する表現ですが、part-timeは勤務形態に関して、temporaryは雇用形態に関して一時であることを表しています。ちょっと紛らわしいですね。
Lesson147_11/14(火)
Maybe he should be the captain of the club. (Masami)
もしかすると、彼がこのクラブの部長になるべきかもね。
captainは隊長や船長、主将(キャプテン)という意味でも使われますが、語源はラテン語caput(=head)。
グループの文字通り「頭(かしら)」になる人という意味合いですね。
グループが国になれば、その頭はcapital(首都:日本語では「首」になるのも面白いですね)になりますし、
グループを文字列とすれば、最初に来るのはcapital(頭文字、大文字)になります。
帽子のcapも同語源ですが、hatと違いcapがつばがない帽子を指すのも、capが頭の形状を想起させるから、かもしれませんね。
さらに余談ですが、統計用語で「一人当たり」のことをper capitaと言います。例えば一人当たりGDPであれば、GDP per capitaと言います。
per capitaはラテン語がそのまま英語になっていますが、このcapitaも語源はcaput「頭」です。そういえば、日本語でも1人頭と言いますね。
Lesson148_11/15(水)
I smelled the turkey from outside. (Shiho)
家の外でも七面鳥のにおいがしていたわ。
from outsideを直訳すると「 外から匂いがする」。匂いの元が家の外にあるように思えますが、実際に七面鳥を焼いているのは、ダグとシホの家の中。
混乱しそうになりますが、この文はShihoが外から帰宅した状態で、過去の事(つまり帰ってくる前、まだ外にいたとき)のことを述べているので、の"I"は文脈的に屋外にいると解釈されます。すると、外にいる"I"が「外(の空気)から」turkeyの匂いを感じ取った、ということを言っています。
匂いの流れで言うと、家→外→Shinoの鼻、というわけですが、この文は「外→Shinoの鼻」という部分を捉えているわけです。
実際の会話はこんな理屈をこねくり回すことは無く(笑)、文脈で理解されるわけですが、探求してみるとなかなか面白いですね。
ところでturkey(七面鳥)は北アメリカが原産が鳥なのに、なぜturkey(トルコ)と同じ単語が使われるのでしょうか。
英語語義語源辞典のturkeyの語源を見ると…
もとはこの鳥はポルトガル人がアフリカ西海岸のGuineaからヨーロッパに輸入したホロホロチョウ(guinea fowl)であったが、トルコ経由でもあったので、turkey-cockと呼ばれて混乱が生じ、16世紀から七面鳥を指すようになった。
ちょっとわかりにくいですが、元々は、ホロホロチョウという鳥がTurkeyと呼ばれていたものの、(見た目が似ていたこともあり)いつしか、別の鳥である七面鳥がturkeyと呼ばれるようになった、ということのようです。
Lesson149_11/16(木)
Do you mean Göbekli Tepe in Turkey? (Peacock)
それはトルコにあるギョベクリ・テぺのことですか?
L148からまさかのturkey連続登場。もちろん今回は国のトルコの事。
しかし、「トルコ」と「七面鳥」の秘密を学べ と言わんばかりですね(笑)
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