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読めば英語力もジャンプ!Frog and Toadの魅力(1)

Shin

Hi everyone! 今回からシリーズで、私が最近になってハマっているFrogとToad(「がまくんとかえるくん」)という英語の絵本シリーズをご紹介します。

Frog and Toadとは

一言でいうと、2匹のカエルの交友の物語ですが、可笑しくて心温まるエピソードが詰まった珠玉の絵本です。

邦訳もされていて、特に小学校2年生の国語の教科書に採用されている「おてがみ」は有名ですね。手紙をもらったことのないがまくんに、いつも一緒にいるかえるくんがあえてお手紙を出して、それを二人で待つという、優しい気持ちになれるお話です。

さて、この作品、内容も素晴らしいのですが、英語の原文は、子供の英語学習や大人の方の学びなおしにぴったりの難易度です。

そんなFrog and Toadをこれから何回かに分けて紹介いたします。

さてところで、FrogもToadもカエルですが、何が違うのでしょう。

答えは、Frogは水辺にすむカエルでアマガエルとも呼ばれます。

一方、Toadは陸地に住むカエルで、ヒキガエルあるいはガマガエルともいわれます。

このシリーズは、日本語では「がまくんとかえるくん」と訳されていますが、Frog and Toadを語順通りに訳すと「かえるくんとがまくん」ですね。

余談ですがこの違い、ウミガメであるturtle とリクガメのtortoiseの違いに似てますね。

さて、そんなFrog and Toadですが、全部で4冊の作品が残されています。なんと最初の作品が出てもう半世紀経っているのです。

まずは作品を邦訳版と並べて時系列でご紹介します。

Frog and Toad are Friends (1970)

Frog and Toad Together (1972)

Frog and Toad All Year (1976)

Days with Frog and Toad (1979)

作者Arnold Lobelについて

Frog and Toadの作者はArnold Lobel(アーノルド・ロベール)さんという男性。1933年に生まれ1987年に54歳で亡くなったアメリカ人の画家・絵本作家です。

ロベールさんはロサンゼルスで生まれ、ニューヨークで育ちました。WikipediaによるとLobelさんは子供時代はいじめを受けて必ずしも幸せではありませんでしたが、図書館で絵本を読むのが好きだったとのこと。また、小学生のときに病気で学校に通えない時期があり、絵を描いて過ごしたようです。その後、成長したLobelはブルックリンのプラット・インスティテュートでイラストレーションを学びます。

卒業後、絵本作家としては食べていけず、雑誌社で働いていたようですが、その後作家として自立し、1962年に"A Zoo for Mister Muster”(マスターさんとどうぶつえん)で絵本デビューします。

Frog and Toadシリーズを始めたのは1970年、37歳ころです。昨年2020年はそれからちょうど50周年だったので、これに因んだイベントが、日本でもつい最近まで開催されていたようですね。

https://play2020.jp/article/arnoldlobel/

さてローベルさんは、1970年から約10年をかけて上記の4冊シリーズを発表しました。

ローベルさん自身の解説によると、大胆な("adventurous")のFrogとドジな("bumbling”)Toadにはご自身の性格の異なる面が反映されているそうです。その二人の掛け合いが、まるで漫才のボケ(Toad)と突っ込み(Frog)のような可笑しさを生んでいるので、大人にも子供にも大人気なのではないかと思います。

生涯で100冊以上の本を手がけたローベルは病気により54歳という若さでこの世を去りました。

Frog and Toadは読み切りの短い話なので、もっと長く続けてほしかったという読者としての勝手な思いが沸き上がりますが、なぜ4冊だったのでしょうか。今のところ調べ切れておらずわかりません。

さて、今回はFrog and Toadの簡単なご紹介だけですが、これから全話の一言紹介や、オーディオの紹介、さらには愛読者交流会の企画など、勝手に盛り上がってまいりたいと思います。

それではまた!

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