このブログでも最近紹介を始めているマザーグースですが、子供だけでなく、英語を学ぶ大人にもとても役立つと思っており、普及活動に勤しみたいと思っています(笑)。
なので、今日はなぜマザーグースが英語学習に効くのか、考えてみたいと思います。も
ちろん、英米の文化や歴史に根差したマザーグースを知れば、英米人と付き合う腕役立つ教養が身につくというメリットもありますが、今回はあくまで実践的な目線から、明日話す英語に直結するメリットをお伝えしましょう。
(マザーグースを覚えて歌う本を出版しました!)
英語への恥じらいが無くなる
ぶっちゃけ、英語話すのって恥ずかしくないですか?
海外にいて周りに日本人がいなくて、誰も日本語を話していない状況では、英語を話すことに抵抗はないのに、日本人に囲まれた環境で、例えば、電話で英語を話す。それだけで周りに注目される気がするし、なにか居心地の悪さを感じませんか。
この感情の正体は一体なのか、日本ならではの強烈な同調圧力の産物なのでしょうか。しかし、この恥じらいともいえる感情がある限りは、英語はなるべく話したくないものとして脳に刷り込まれ、自然とアウトプットは減り、上達もままなりません。
でもご心配なく!そんな違和感を消すのに、マザーグースは最適です。軽快なリズムに乗って、韻をふみふみマザーグースを歌えば、あら不思議。なんの恥ずかしさもありません。歌えば歌うほど、英語という言語ではなく、音として染みついていくのです。
マザーグースが歌えるあなたと、歌えないあなたでは、もう英語への意識が違うのです。
自然な発音が身につく
先日、「マザーグースを歌って英語を学ぶ会」を開催したとき、参加者の型が「歌を歌っているときは発音が良くなる気がする」という発言がありました。
私も同じことを感じていました。歌にはメロディーがあり、そこに日本語にはない母音の音や、一語一語のアクセントやイントネーション、単語同士のつながりによる変化(リエゾン)もメロディーに埋め込まれているので、歌をマネしているうちに、自然とネイティブ発音に近づいていくし、メロディーとセットで記憶されるので、定着しやすいのではないかと思います。
もちろん、シャドーイングにも同様の効果があるはずですが、メロディーの助けがない分、ネイティブ発音に寄せるのが難しく、またその場限りの学びになってしまうのではないでしょうか。
ちなみに、マザーグースには早口言葉(Tongue Twister)もあります。とくにPeter Piper Picked a Peck of Pickled Peppersが有名ですね。
これも夢中になって覚えましたが、早口だからこそ、破裂音Pの発音練習になりますし、強弱の付け方を自然と学ぶことができます。
生活に必須な基本単語・表現を覚えられる
prick, crooked, swine, sput
これらの単語の意味をご存じでしょうか。マザーグースの詩に登場する英語は、子供が歌うだけあって、平易なものばかりで、暮らしに身近な単語ばかりですが、逆に第二外国語として学習する中では学び漏れているものが結構あると思います。私自身もこれらの単語の意味は、マザーグースを通じて初めて知りました。
マザーグースを歌えば自然とそうした単語を学べるという利点があります。
- prick 刺す、突く Pat-a-cakeより
- crooked 曲がった There Was a Crooked Manより
- swine 豚 Curly Locks, Curly Locksより
- waterspout 排水管、(水を縦に流す)樋 Itsy Bitsy Spiderより
さて、今回は英語学習にマザーグースがとっても効果的である理由をご紹介しました。ぜひマザーグースを歌ってみたいけどどうしたらいいかお悩みの方、朗報です。イマココ英語ではマザーグースを歌って英語を学ぶ会を企画しています(無料です)。開催予定があればトップページにご案内していますので、ぜひご参加くださいね。