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英語学習のラスボス?トーストマスターズ

トーストマスターズとは

突然ですが、「トーストマスターズ」をご存じでしょうか。私的に、英語学習の方法論としてはラスボス、つまり最高レベルのものではないかと思っています。

Wikipediaの説明をご覧ください。

トーストマスターズ・インターナショナル(Toastmasters International)とは、話し方、パブリック・スピーキング(大勢の人前で話すこと)、リーダーシップ・スキルの上達を目的とする、アメリカ発祥の国際的な非営利教育団体。

Wikipedia

私、英語学習の方法論と言いましたが、この説明には、一言も英語と出てきませんよね。実は、トーストマスターズは、英語学習を目的にしていません。

人前で話すことやリーダーのスキルを磨くことが目的で、それがたまたま英語で行われているがゆえに、最強の英語勉強法にもなる、というのが私の言いたいことなのです。尚、トーストマスターズは、英語以外の言語で運営されるクラブもたくさんあります。

トーストマスターズは、本部の傘下に多くのクラブが設立されていて、参加者はそのうち、自分の住んでいるところの近くにあるクラブを探して登録します。そしてクラブ単位で例会と呼ばれる勉強会が毎週あるいは隔週で開催され、これに参加していくことになります。

日本にもトーストマスターズの支部があり、公式サイトによれば4000人以上のメンバーがいるそうです。おそらくクラブでいうと200くらいあるのではないでしょうか。

で、なにやってるの?

例会では具体的に何をするのかというと、一つは、Prepared Speechと呼ばれ、事前に用意したスピーチを5−7分などの決まった時間で話すパート。もう一つは、Tabletopicsと呼ばれ、その日の司会役が、回答者を指名し、質問を投げかけ、指名された人は、即興で答えを考え、2−3分で話すというもの。

これに加え、全体の司会をしたり、スピーチを話したり、評価したり、あるいは時間を計ったりと、色々な役割がありますが、そのいずれも、毎回、参加者が自らサインアップする仕組みになっています。いろんな役割を経験して、リーダーシップを磨く、というコンセプトです。

このことからもわかるように、会は本部の指導や支援、教材の提供を受けながらも、運営はクラブのメンバー自身が担います。なので、会費も毎週会合があるところで、半年で60ドル程度と、非常にリーズナブルなのです。

私の経験

私自身の出会いは、米国駐在時でした。当時、職場で英語を使う機会は増えたけど、ただ使うだけで、ちゃんとした英語を学ぶ場が欲しかったのです。そんなときにネット検索でトーストマスターズの存在を知ったのです。英語学習者にとってのハードルが高いことは一目瞭然。でも私のモットーは、「とりあえず突撃」「恥かいてナンボ」ですので、まずは勤務先から近いクラブを検索して、連絡先にコンタクトして、見学に行ってみました。

正直、ビビりました。参加者は20名ほど。自分より若い人が多く、殆ど皆ネイティブ。なので、会合のレベルも高い。というか、もっと正確に言えば、私のリスニング能力が乏しいので、そもそも何を言っているか、なかなか、聞き取れません。

そして、聞き取れた限りにおいて、どのスピーチも構成がしっかりしていて、メッセージも明確。しかも表情豊かにジェスチャーやジョークを交えて、めちゃくちゃ上手いのです。

そんな皆さんが、さらに話し方のレベルを上げようと努力している。その事実に驚き、感動しました。

英語もろくに聞き取れないのに2年ほど参加し、帰国まで続けました。どのくらい英語に進歩があったかは自信がありませんが、人前で英語を話す度胸だけは身についたのかなと思っています(詳しくはまた別の機会に)。帰国してからも、とあるクラブに参加中です。

日本のクラブは、日本人=ノンネイティブの方が中心なのでまだ参加しやすいと思っていますが、それでも全部英語で、自分の言葉でスピーチし、また様々な役割を果たしていくという意味で、ラスボス感満載であることには変わりありません。

おわりに

さて、今回はトーストマスターズを紹介しました。少しでも興味のある方は、まずは身近なクラブから探してみてはいかがでしょう?今はオンライン開催が急速に広まっているようなので、近くになくても大丈夫かもしれません。

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