ひらがな発音 マザーグース 管理人ブログ

カタカナ発音の処方箋は「ひらがな」にあり!

今回は、英語の発音について、「発音記号」でも「カタカナ発音」でもない第三のアプローチとして、「ひらがな発音」を思い付いたので、経緯含めてご紹介しますね。

マザーグースの本出版の夢をかなえるべく、あれやこれや考えてなかなか進まない日々が進んでいます。

この本の悩みどころの一つは、「自然な英語の発音で歌ってもらうにはどうしたらいいか」ということです。

ネイティブが歌っている音源はたくさんあり、それを聞いてもらえばよいかというと、そういうことでもありません。それをいくら聞いても、なかなかうまく英語らしく歌えないというのが、私自身の悩みだからです。

なぜなら私たち日本語ネイティブは、日本語の発音体系が耳にも口にも染みついているので、ネイティブ発音を聞いてマネしても、口から出てくるまでの間に、脳内で親切にも日本語的な発音に変換してしまうのです。

そこで、発音記号を付けることを考えました。が、この本はまだ英語を本格的に勉強していない小学生も読者として想定しています。なので、アルファベットすら覚えていないのに、発音記号を読めというのはムリです。

ではカタカナで読み方を示すのはどうでしょうか。カタカナでは英語の発音を表現しきれないので、巷での評判はすこぶる悪いように思えますが、完璧を目指す必要は必ずしもないわけで、アリかなと思って、下記の本を買って研究してみました。

例えば、How about shopping?を「ハバウシャペン?」と表すなど、なかなか斬新ですが、なるほどと思える部分も沢山ありました。

しかし、カタカナ発音には正確性とは別の課題があると思っています。それは、カタカナは読みにくいのではないか、ということです。カタカナは外来語に使われるように、使用頻度はひらがなに比べれば低く、子供も先にひらがなを学び、次にカタカナに進みます。大人でもカタカナが羅列された文は読みにくいのではないでしょうか。

そこで私がたどり着いた結論。すこしでも小さなお子さんでも読めて、英語が得意でもない大人も唄いながらでも追うことができるのは、「発音記号」でも「カタカナ発音」でもなく、「ひらがな」ではないか。

しかも、日本語と英語で差がある発音については、直感的にわかる記号を使って示せ、さらにわかりやすく、しかも、発音記号と1対1で対応させれば、将来発音記号の習得がスムーズになるのではないか。

こんなことをマザーグースの発音問題を考えていて思い付きました。これは、すごい発明ではないかと興奮しました。具体的な「ひらがな発音」の構想もなかったんですけど(笑)

いま、実際にマザーグース本に発音ガイドとして、「ひらがな英語」を書いていっていますが、今回は一つご紹介しましょう。短母音の一つ、

[æ]

です。cat, fat, sad, sat, campなど頻繁に登場する音です。この音は、口を横に開いて発音し、「あ」と「え」の中間のような音に聞こえます。なので発音記号もaとeを合体させたものですし、上述の池谷さんの本では「Aはエア」の法則としてanimalの発音は「エアニモウ」と紹介されています。

さて、ひらがな英語では、これを

<あ>

と表します。「あ」を使うのは、もちろん、日本語の「あ」の音と近いからですが、ではなぜ、<>で囲うのでしょうか。

これは、発音のコツにあります。先ほど、口を横に開いて発音する、と書きましたが、いまここで、ちょっとやってみてください。

唇の両端が横に引っ張られる感じになりますよね。その様子って< >というイメージに近いのではないでしょうか。

kの口の形を想起させるために、<>で囲んで〈あ〉としたわけです。これなら、ちゃんと説明したら、小学生だって理解できるはずです。

マザーグース本では、英語に「ひらがな発音」を併記していこうとおもっていて、例えば今紹介した<あ>は、Humpty Dumpty の冒頭ならこのようになります。

<22年10月27日追記>

その後、こうしたひらがな英語を満載した初著書「最強の英語教材マザーグースを歌って英語の世界へ羽ばたこう」を出版しています。宜しければ特設サイトをチェックしてみてくださいね!

<2023年12月28日追記>

ブログで「ひらがなえいご」の体系的な整理をスタートしました。併せてご覧ください♪

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