イマココ英語のツボ 事務局ブログ

Opening→Body→Closingという最強の型を使おう

英会話の本を読んでいて限界を感じるのが、表現を覚えるということに主眼が置かれていること。こういうシチュエーション(自己紹介、道を尋ねる、友人宅を訪問するetc)の時はこういう話をすればよい、というお手本が示されていますが、そもそもそれを覚えるのは難しいし、なんというかそんなパーフェクトな会話あるのかな、というくらいよく出来すぎているのです。

もちろん、それを丸暗記するほど読み込んだり、音読することで、表現が自分のものとなり、使えるようになるというのが理想的で、その効果は全く否定しません。但し、英会話のシチュエーションは常にユニークですので、その場その場で言葉を紡ぐには、暗記では限界があると思っています。

そんな中でトーストマスターズで得た表現の暗記に頼らない、とてもシンプルですが、非常に役立つ英会話のコツがあります。

それはずばり、

Opening→Body→Closingという型を意識して話すこと

これは形式ばったスピーチのみならず、どんな会話でも有効です。この型にはめると、話しやすいのはもちろん、聞き手も安心して話をじっくり聞いてもらえます。なぜなら、こうした型もなく話すと、あなたがどんな話し手で、話がどこに向かうのか、そしていつ終わるのか、が見えず何ともいえない不安を掻き立て、そうなると肝心な話の内容が入っていかないからです。

せっかく一生懸命話し手も、メッセージが伝わらないのは悲しいですよね。

ではOpening→Body→Closingそれぞれのコツを説明しましょう。

Opening

Openingは聴き手の警戒心を解き、あなたの話に興味を持たせる目的があります。

難しいことはなく、例えばごく単純な挨拶、”Hello everyone!"とうことだって立派なOpeningです。にこやかにこの一言を言うだけでも、印象はグッとよくなります。何も言わずにいきなり話始めると、聞き手にも焦りが伝わります。また、"I am glad to be here”(参加できてうれしいです)といったメタなフレーズを加えるだけでも、聴き手との距離がグッと縮まります。

あと、質問に答えるときは、オウム返しも有効です。

"Why do you study English?"という質問を振られたら、"Why do I study English? This is a very difficult question to me.."などと、質問を繰り返す、 これで考える時間が稼げます。

さらになれると、これから話すBodyの要約を言ってしまうのも効果出来です。最初にこれから何を話すかが聞き手に伝わり、安心感が広がるからです。例えば、"I have three reasons for studying English"といったように。

Body

いくつか論点を並べる場合は、Firstly, Secondly...Lastlyというように、カウントしていくのが簡潔に話すコツです。いつ終わるかわからない話は、聴き手を不安に、あるいはイライラさせかねません。

あとは、時系列にはめていくのもよいですね。When I was a high school student, I wanted to go abroad but I didn't have enough money. After I enrolled in the university, I did part-time jobs to save money. Then finally...."というように。

即興で話すときも、昔のことから順を追って話すと、落ち着いて話がしやすいですね。

Closing

最後は時間が余れば、要約するのが有効です。"To recap.." "To summarize.."といった枕を付けて、Bodyで話した要点を繰り返します。

そして、締めの一言。"That's it. Thank you!"の一言でも十分なのですが、Bodyで力尽きて、忘れがちです。話がまとまらないときも、自然消滅して、聞き手を「ん?話おわったのか?」と迷わせるより、ズバッと終わらせたほうが、ずっとましです。

最後に、司会者がいるようなシチュエーションでは"Back to you, Mr.xxxx”(xxxxさんにお返しします)というように、司会者に話を戻すのも、おすすめです。これはトーストマスターズで学んだテクニックです。

さて、今回はOpening→Body→Closingという型にはめて英語を話すテクニックをお伝えしました。これを意識して場数を踏めば、自然と英語で話すのが少し楽になる、私自身の経験から実感していますので、ぜひお試しください。

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