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自己紹介

私の英語挫折記①

TOEIC高得点の俺の英語が使えないなんて…

小学校からラジオ英語講座を聞きはじめ、中学校に入ってから、すぐに英語が得意科目になりました。以来受けるテストは常に学年トップクラス。センター試験の英語もパーフェクトでした。TOEICも大学生で初めて受けたら軽く900点台をマーク。

そんな具合だったので科目としての英語には絶大な自身がありました。俺は英語ができると。

一方、英語を実践で使う機会はほとんどありませんでした。せいぜい、授業で来るネイティブの先生とちょっとした会話をするくらい。海外旅行もしたことなく、住んでいるのも田舎なので、身近なところに外国人もいなかったのです。仕方なく、ラジオ(NHKのラジオ英語講座)に向かって話しかけるばかりでした。

そして、大学で留学生と交流したことが、英語を頻繁に使った最初の機会でした。

ついに「本番」が来た!と喜び勇んで英語を使い始めると、あれ、なんかおかしい。

英語が全然聞き取れないし、言いたいことも口から出てこない。楽しそうに留学生と会話している日本人の帰国子女が、突然別世界の人に見えてきます。

この出来ない感覚はショックでした。

屈辱の指摘

そしてある日、確かフィリピンからの留学生に止めを刺されます。

カジュアルな会話の流れの中で、Thank you! といったら、

「サンキューじゃなくて、サァンキューだよ」

と言われたのです。発音記号で表現すれば

「sʌ'nkkjùじゃなくてθǽŋkjùだよ」でしょうか。

英語が得意な俺が、非英語話者であっても誰もが知っているこの言葉の発音を直される。これはショックを超えて、屈辱的な出来事でした。

また別の留学生からは、

「あなたは、いつも聞き返すのね」

と無邪気に指摘されました。

私は、留学生のナチュラルな英語がいつも聞き取れず、頻繁に"Sorry"とか"Can you say it again?"といって、繰り返してもらっていたのです。さすがにイラついていたのかもしれません。

アジアの留学生に完敗

留学生はアジア出身が多く、アクセントのある人も多かったので、「聞き取れないのは君たちの英語が訛っているからだ!ははは。」と自己正当化していました。しかし、留学生同士では出身国が違ってもきちんと通じているし、アメリカやイギリス出身の留学生もそれをちゃんと聞きとっています。

それに英語圏に留学経験もないのに、アジア人の英語は非常に流暢。中国、韓国、マレーシア、インドネシア、マレーシア等。

留学に来るくらいだから、皆経済的に豊かでその国で最高レベルの教育を受けているという要素はあるのでしょうが、私も別に教育レベルが低かったとは全く思っていませんでした。

自分の英語には明らかに何かが欠落していると愕然としました。

この欠落の正体をつかむには、さらに10年ほどの時間を要するのですが、それはまた次回!

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