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自己紹介

私の英語挫折記②

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ビジネス英語の修行

商社に就職した私は、将来海外で働くことを夢見ていました。

駐在すれば英語力が格段に伸びるだろうし、英語を使いこなしてインターナショナルに活躍したい。新しい世界を見たい、そういう思いを抱いていました。それに備えて、会社の補助のでる英会話レッスンを5−6年は受けていました。週に1回、90分程度だったと記憶しています。

テキストに沿って、会議の進め方とか、英文レターの書き方などを学ぶ内容でした。講師はネイティブで少人数のクラスだったので、良いトレーニングになっているという実感はありました。ただし、でも、国内担当だったため、実際のビジネスの場面で英語を使う場面はなかったため、どのくらい力がついたか、なかなかわかりませんでした。

初駐在で惨敗

そして入社8年目、ついに駐在の機会を得ました。日本本社からの出資先で、日本からの駐在員数名を除いて同僚は全員非日本人です。しかも、ポジション的に数人の部下を抱えることに。

ビビりまくって、事前に短期集中のマンツーマン英会話レッスンを受けましたが、不安は拭えないまま渡航を迎えました。

仕事が始まると、途端に壁にぶつかります。まず、会議がやたらと多い職場なのですが、参加者が何を行っているかさっぱりわかりません。

話す速度が速いし、かなりインターナショナルな職場で各人の英語にクセあり、さらに専門用語が飛び交うという三重苦状態でした。

3ヶ月くらい、泣きながら仕事をして、ようやく慣れてきて、最低限の仕事はこなせるようになりました。でも英語力の高まりというよりは、仕事に慣れた点が大きいと思います。ビジネスの理解が深まることで、会議で何が話題になっているのかも概ね掴めるようになったのです。

なので、会議以外の場のカジュアルな会話はついていけません。一対一の会話では大丈夫でした。これは相手が私のレベルに合わせてくれたこともあるし、トピックもわかっているからでしょう。

でも、第三者通しの会話、たとえばジョークを交わし合うような会話にはさっぱり入れず、ただ、あいまいに笑うことしかできなかったのです。また、仕事はもちろん、手のかかる赤ん坊もいたので、カジュアルな英語を使って腕を磨く時間も限られていたのです。

駐在したら、英語力が桁違いに向上するのではないか、そんな幻想はもろくも崩れ去りました。

後悔

駐在において、書類を読み書きすることも多く、学校英語で身につけた力は大いに役立ちました。しかし、会話という意味ではあまりに無力でした。

リスニング問題に出てくるような綺麗な英語を喋る人は誰もいません。フランクな会話で飛び交う表現は、一度も聞いたことのない表現ばかり。

日本で学んだ英語と、海外で実際に使う英語は、同じ英語とは思えないほどの違いがあったのです。

前者=学校英語を否定するわけではなく、それに助けられた部分も大きいわけですが、その延長線上で学び続けるのではなく、後者=実際に使う英語を目指して、訓練を積んでおくべきだったと大きく後悔したのです。

しかし、そういう場は探してもなかったのではないか。あるいはあってもお金ばかりかかるのではないか。

そんな思いから、イマココ英語を企画するに至ったのです。

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