未分類 管理人ブログ 雑談

20年振りくらいに英語の辞書を買う

前に辞書を買ったのはいつだろう。大学生の時分、語学の勉強で買ったとき以来だろうか。

英語の学びを改めて深めていく中で、英語の語源に興味を持ち、三省堂の「英語語義語源辞典」を購入しました。

語源をテーマとする読み物的な本やウェブサイトを最近よく目にして、それはそれで役立つけれど、やはり学術的な根拠を追求するならやっぱり辞書が一番。

例えば「ラジオ英会話」8月号ではconcentrate(L91)、conclude(L94)、coincidence(L96)という単語が立て続けに出てきて、この辞書で調べたが、接頭辞con-で一項目となっていて「共に」「一緒に」という意味を示すのみならず、語法として、「lの前でcol、rの前でcor、h,w,母音の前でco-,b,m,pの前でcom-となる」としっかり説明されており、この3語の接頭辞は同じであることがわかる。無論、それぞれの単語の項目もあって、以下のように歴史まで織り交ぜて解説されています。

concentrate:「いくつかの門を共通にした中心に集める」の意

conclude:ラテン語concludere(=to enclose; con- together+claudere to shut)が中英語に入った

coincidence:中世ラテン語coincidere(co- together + incidere to happen)が18世紀に入った。中世ラテン語では天文学に用いられた語で、英語でも点や線や同じ空間を占める、場所が一致する意味で用いられた。

紙の辞書を繰りながら単語を探してマニアックな記載を熟読すると、PCの画面上でみるよりもずっと印象に残る気がします。

それよりなにより、紙の辞書を買って、感動したのが、その独特の「匂い」。

辞書の薄い紙のモノなのか、特殊なインクのモノなのか、得も言われぬ知的な匂いが鼻腔をくすぐるのですが、共感頂ける方、いらっしゃいますか。中学生の時に親に買ってもらったアンカーという辞書を初めて開いたときのことがフラッシュバックしました。

新しい本、その匂い、辞書に詰まった無限にも思える知性。

この辞書は編纂に20年の月日が掛かったそうです。ネットで何でも調べられる時代ですが、あえて紙で知識の海に飛び込む快楽をしばし楽しみたいと思うのでした。

-未分類, 管理人ブログ, 雑談

© 2024 イマココ英語 Powered by AFFINGER5