NHKラジオ 事務局ブログ

「ラジオ英会話10月号」の深堀り(最終版)

コスパ最強の英語学習素材、NHKラジオ語学版組ですが、時間が短いゆえに、テキストや放送でカバーされない学びのポイントがたくさんあります。それを少しだけ掘り起こしてシェアすることで、コスパをさらに強化しようという試みです。

ラジオ ラジオ英会話 2021年10月号

Lesson126

Oh my goodness

冒頭でRosaの「私たちの番組が始まるって!」に対し、Chrisが、”Oh my goodness”といいます。日本人がよく知る”Oh my god“はgodという崇高かつタッチーな表現を避けるためか、殆ど聞きません。Oh my goshも使われます。

Lesson127

whiz:名人・達人

whiz「名人・達人」はwizardの短縮形だと思います。 wizardは魔法使いというのが原義で、魔法のような技を持つ人、ということから名人達人の意味もあります。因みに「オズの魔法使い」の原題は”The wizard of Oz” そのwizardの語源はwise「賢い」です。

Lesson128

classical music:クラシック音楽

クラシック音楽はclassic musicじゃなくて、classical musicだって、わかってるけど、パッと話すと間違えやすいですね。

classic と classicalの違いは下記のHapa英会話の解説が秀逸です!

https://hapaeikaiwa.com/blog/2017/01/19/%e3%80%8cclassic%e3%80%8d%e3%81%ae%e4%bd%bf%e3%81%84%e6%96%b9/

Lesson129

root for:応援する

We’re rooting for you.のroot forは「応援する」の意味ですが 大リーグ好きなら誰でも知ってるTake Me Out To The Ball Gameにはroot for the home teamという歌詞があります。

Lesson131

Absolutely:全くその通り

Cynthiaの”That was a fantastic tour.”に対し、Billが”Absolutely.”と激しく同意します。YesとかSureとか肯定はマンネリになりがちなので良い表現ですね。 因みにもし”Absolutely not.”と言えば、逆に激しい否定になります。

Lesson129のExactly.も同じように、強い肯定として使われますね。

Fantastic:すばらしい

これも表現の幅を広げる系の話ですが、Cynthiaが"Yeah, that was a fantastic tour."と言っていますが、このfantasticも日常会話でよく使われる強い誉め言葉ですね。こちらもgoodとかgreatとかだけだとボキャ貧になってしまうので、fantasticとか、ダイアログの中でBillが使っているwonderfulを使うと表現の幅が広まりますね。

Lesson132

loud:うるさい 

ダイアログにある those sirens are really loud. loudはうるさい、の意味ですが、同じ語源で副詞の aloudになると「声を出して」の意味。

Read the book aloud. のように使いますね。

Question: "during the day it is"のdayの意味は?

dayの一番知られた意味は「一日」ですが、ここでは、「日中」という意味で使われています。対義語はnight.

例えばnight and day:「昼も夜も」

昔の映画の名前であり、私の敬愛するChange and AskaのMen and Womenという歌の歌詞にも出てきます。

Lesson133

lose some weight:少し体重を落とす

lose some weight「少し体重を落とす」の反対はwinとかgetではなく、 gain some weight が定番表現ですね

Question:fineは否定的な意味合いで使われることがあるのですか?

"If that's the way you feel, fine."「あなたがそう思っているなら、もう結構よ」という表現において、fineが使われていますが、このようにfineには、怒りを示したシチュエーションで、もういいよ!と半ばキレるときに使うこともあります。それを知らないと、この文脈でなぜfine?と混乱してしまいますね。

因みに、日本人はみんな知っている

"How are you?"

"I am fine"

というやり取りにおけるfineは少なくとも当方の海外経験の中では、ほとんど聞きません。

なぜなら、fineはgoodやgreatに比べると、「良さ」の程度においては劣るから。元気だったら、"I am good."の方がずっと自然です。

fineに関しては下記の記事が秀逸な解説です。読んでみてください。

Lesson134

接頭辞co,con:「共に」

このレッスンのダイアログに同じ意味の接頭辞(単語の頭につく、ある意味を持ったパーツ、とご理解ください)が2つ出てきます。それは これ!

  • coincidence のco
  • condominium のcon

co「共に」の意味。

1つ目は、は複数のことが共に(≒同時に)「発生する」(incidence)→『偶然』

2つ目は共に「支配する権利」(ラテン語dominium)→『分譲マンション』となるわけです。

ちなみにLesson133のYou shouldn't jump to conclusion.conclusionも同じく、con+clusionという形で、接頭辞conが使われています。

共に(話していることを)「閉じる」(ラテン語clousion、英語のcloseと同じ語源)→『結論』です。

Lesson136

強調される"I"

Helenの”That’s how I get good grades.”で”I”が一際強調されて発音されてます。

そしてGaryの”Ouch”という返し。 “I”に「あなたと違って私は」というニュアンスが込められています。言い方でメッセージが変わる良い例ですね。

report

reportはここでは名詞として使われていますが動詞で「報告する」という意味でも使われます。

動詞として辞書などでは扱いが小さいけれど意外とビジネス上でよく使うのがreport to

これは、「仕事上、~に報告している」→報告相手=直属の上司→「~の直属の部下である」という意味になります。

例えば、

I report to Vice President of Finance. (私は財務副部長の直属の部下です)、のように使いますね。

Lesson137

年齢を数字だけで表す

年齢を言い表すのは「数字+years old」と刷り込まれて頻用してきましたが、実際は今回の”When I was about 13”のように数字オンリーの方がよく使われますね。コレ、知ってると英作文で単語数節約にもなるかも。

elegantとarrogant

elegantは「気品がある」の意味でShe's an elegant lady.という文で使われていますね。

ここで日本語話者として気を付けたいのはarrogantとの区別。最初の母音の発音も、次のlとrも違うのですが、私含めて聞き分けが難しい部分があるとおもいます。arrogantの意味は「横柄な、傲慢な」です。

elegantともはや真逆の意味ですので、言い間違えや聞き間違えがあると大変です。

文末のthough

I stopped after a few years, though.

のように接続詞ではなく、副詞として、文末で使われ、「~だけどね」という意味を使え加えています。コレ、ネイティブは結構使うので、私もよくマネしてました。

因みに、thoughには双子の兄弟的な存在としてalthoughがありますが、althoughは上記のような文末での副詞としての用法はありません。

Lesson138

used toの発音

There used to be a cinema around here 助動詞→したものだった、のusedの発音は「ユースト」。

一方動詞usedの過去形usedはユーズドと濁るのでused carはユーズドカーです。では

Q: be used to→〜に慣れる のusedは濁る?濁らない?

A: 濁りません!

助動詞used toとなれるのbe used toはused toが一つのブロックとして形成されているので、発音のしやすさから濁らずに使われるようにになったのかもしれません。一方、The rock was used to break the window.のように、たまたまusedとtoが隣り合う場合は、あくまでuseの過去分詞として濁って使われるのでしょう。

deliciousとyummy

「美味しい」の意味のdelicousは必須単語として学びますが、類義語のyummyは、学校教育で習った記憶がありません。yummyも「美味しい」ですが、話し言葉で使われます。子供もよく使いますね。覚えておいて損はない単語です。

Lesson139

nightmarish / Kafkaesque

オープニングで大西先生がカフカの小説『変身』を引き合いにハロウィンで毒虫になりたいという話のあとで、Chrisさんが

Let’s have a nightmarish Kafkaesque opening!”

と言っています。

  • nightmarish →nightmare(悪夢)のような
  • Kafkaesque →カフカ風の(不条理な)

-esqueは「〜風の」の意味を付け加える接尾辞。

他の例として grotesque「奇怪な、気味が悪い」 はgrotta(洞窟→古代ローマの洞窟の不気味な絵があったことから)+esqueという語源。 カフカの『変身』は主人公が朝起きたら巨大な毒虫に変身してて、酷い目に遭う話です。

arabesqueもアラビア唐草模様やバレエのポーズ名として、名詞で使われていますが、原義はArab+esqueで、「アラビア風の」という意味の形容詞になります。

Halloween candy

candyは日本語では飴(アメ)だけを指しますが、アメリカ英語では、アメやキャラメルやチョコも含めた、甘いお菓子全般を指します。だから、Trick or treatでもらって回るお菓子としてのHalloween candyはアメだけ、ではないのです。私の経験だと、チョコが多いですね(笑)。あと、大量のcandyをもらって、それを全部食べるとさすがに子供の体に悪いので、地域でホームレスなど恵まれない方へのdonationの呼びかけがあり、大半を寄付するのが定番でした。

ちなみに、イギリス英語では甘いお菓子全般を指す言葉としては、sweetを使うようですね。

Lesson140

urgent:緊急の

語源はurgeという動詞です。urgeは(人に)強く促す、急かす、という意味です。これが形容詞になって、「人を急かすような」→「緊急の」という意味に転嫁しているわけです。

しかし、仕事上でsomething urgent came upって本当に便利な言い訳になるので、いい表現ですね(笑)。

Otherwise:さもないと

otherwise 「さもないと」 はother +接尾辞wise wiseは、くっついてる名詞に「〜の方向へ、〜の方法で」の意味を付け加えるので、otherwiseは 他の方法で→もし他の方法を取ったら→さもないと、という意味。 他にも clockwise→時計の方向へ→時計回りで、などがありますね。

-NHKラジオ, 事務局ブログ

© 2024 イマココ英語 Powered by AFFINGER5